さていきなりですが、私は昔から、外で遊ぶのと同じくらい、図書館が大好きでした。
小学生の頃は怪談レストランシリーズ、中学生はライトノベルをいくつか読み、特に「麒麟は一途に恋をする」シリーズにハマり、高校ではノンフィクションからフィクションまで幅広く読むように。
中学と高校は、学校で朝に読書の時間が強制的に設けられていたため、この時間に何を読むか探す目的で図書館によく行っていました。
本題の、忘れられない本、それは
桜庭一樹さんの私の男 (文春文庫)
高校の図書館で見かけ、表紙とタイトルに惹かれて借りた記憶があります。(当時みた時は、この表紙ではありませんでしたが…)
ストーリーは、ある親子の愛の話。親子愛、ではありません。時間軸が戻りながら、娘と父の過去や、ふたりの犯した秘密、そして本当の気持ちが見えてきて、本の最後は、胸がギュッ…と締め付けられたのを、今でも覚えています。
冒頭から引き込まれ、先が気になりすぎて読書時間以外でも読んでしまうほどでした。
描写が生々しいため、友達が「これ図書館にあったの?」と少し驚いていました。(その子も、面白い!と最後まで読んでいました)
映画にもなっているので、知っているかたも多いとは思いますが、もしまだ読んでいない方はおすすめします。
ハッピーエンドとは言えません。本の最後が切なくて、胸がいたくて、私は涙が出ました。文章はとてもあたたかいのに。それでもこの本は読んでよかった。話も時間通りに進むわけではないので、こんなストーリーの書き方があるのか、と高校生ながらに感動もしました。
昔お気に入りだった絵本や、他にも大好きな作品があるので、またぼちぼち紹介しますね。
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