昨日、クリストファー・ノーラン監督の「TENET」を観てきました。
1回目観た感想は…最高でした!!
ストーリー、演出もさることながら、
CGなしでこれを撮ったの…?すごすぎない…?と間違いなく思います。
ただ、まだ観てない方のために言いたいのは、個人的には、なにも情報をいれずに観ることをおすすめしたいです。
読むのが面倒だ!という方は、
YouTubeにも投稿したのでこちらをどうぞ!
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↓ポッドキャストも
私自身、前情報いれずに作品を観る方が好きなので、今回も「インセプション」の監督作品ということと、何だか難しいらしいという情報のみで観に行きました。
100%理解できたわけではありませんが、深く考えずに、主人公と同じ目線で「感じる」ということを意識して観たら、本当におもしろく、ワクワクしながらあっという間の150分でした!
それでも、多少は前知識をいれたい…という方のために、ざっくりのストーリーと逆行について説明します。
TENETのあらすじ
大まかなストーリーは、主人公のCIAのエージェントが、冷戦状態で進行しようとしている第三次世界対戦を防ぐ任務を与えられ、人類を救うために「TENET」(字幕では、主義とも訳されていました)と呼ばれる任務(組織でもある)を遂行するストーリーです。
このストーリーを複雑にするのが「逆行」です。第三次世界対戦は、時間を使った争いになるため、主人公たちも過去に戻るシーンがあります。
逆行とは
この作品は、「時間」がテーマになっていて、過去、現在、未来が絡み合うストーリーです。
逆行は、タイムトラベルのように行きたい時間に「飛ぶ」ことはできず、同じ時間かけて戻りたい時間に行きます。
逆行は特殊能力ではなく、核兵器や放射線物質などとも関係した、あくまで科学的な理論に基づいているため、
リモコンでいう「ジャンプ」ではなく、「巻き戻し」機能のような感じになります。
例えば、現在が朝の6時で、きのうの夕方6時に戻りたい場合、
現在 朝の6時
↓ 12時間巻き戻し
きのう 夕方6時
になります。ちなみに、12時間かけて戻った後、現在に戻る際にはまた12時間かかります。
ちなみに時間の進行は、
過去→現在→未来ですが、
逆行の世界に入ると(回転扉など、入るきっかけの場所がある)、時間の進行が、未来→現在→過去になります。
全部が巻き戻しになるので、車は後ろ向きに進んでいる(正確には戻っている)し、鳥も後ろに進みます。
映画では、逆行で巻き戻しをして、戻りたい時間の前まで戻る→逆行をやめて、時間の流れを通常にして、戻りたい時間になるのを待つ
というシーンもあるので、逆行の世界にいるのか現在の世界にいるのか、わかりにくい所もあります。逆行の世界では、息ができないそうで、酸素ボンベが必要になるのですが、酸素ボンベをつけたりつけなかったりするのは、両者が逆行で過去に存在していても、時間の流れを
未来→過去 過去→未来 のどちらにしているのかによって、片方は酸素ボンベ必要、片方は通常通り息ができる、という状況が生じます。
あらすじ、逆行の説明はここまでになります。
ノーラン監督の作品が私以上に好きな人に観た感想を聞いたところ、期待しすぎて、「面白かったけど、思ったほどでは…と思ってしまった」という意見もありました。
また、タイムトラベル系かな?と思って観に行くと、ちょっと予想外に科学的な話とか出てくるので、思っていたのと違う…となるのかも、とも。
詳しい説明が少ないので、察しながら観ることになるんですが、私はそういう映画が好きなので、今回の作品は、個人的には大好きだし、本当に面白かったです!
初見の「え、なになに、何が起こってるの?」という感覚は、一回目しか本当に味わえないので、この先の感想は読まず、一度映画をみて、自分の感想を持った上で、以下を読んでいただけると幸いです!
では、以下は映画の個人的な感想を、ネタバレ含め書いていきます。
その前に、パンフレット
メイキング・オブ・TENET テネット クリストファー・ノーランの制作現場
そしてメイキング映像のリンク貼っておきます。私が行った映画館では、パンフレットが何故か探せませんでした…。
※※※ここから若干のネタバレあり※※※
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観た感想※ネタバレあり
実は、私がTENETを観た後に公式サイト等をみて驚いたのが、主人公の名前がなかったことでした。
観ているときに「主人公の名前なんだっけ…」と何度か思いましたが、まさか名前がないとは思いませんでした!いやいや、気付けよ!って感じですが…
それにしても、冒頭のオペラハウスから、とにかく伏線が張り巡らされていましたね。
ニールの持っているリュックのキーホルダーがちらりと写ったり、崩れていた場所が戻る逆行のシーンを主人公が見たり。
主人公と初対面のはずの、相棒になるニールが、主人公の飲み物の好みなどを知っていたシーンも、最後まで観ると、「ああ、だから知っていたのか」と納得で、途中からの伏線回収がとにかく興奮しました!!
あと、ヒロインのキャットが主人公に話した、旦那さんとの思い出話が、まさか映画のラストの重要なシーンだなんて。
聞きながら、「え、家族や使用人しか乗っていない船にいたその女性って誰よ?人様の船から飛び降りることあるか?」と疑問に思って、とても印象に残りつつ、もしかして自分なのでは…?とうっすら思っていたら本当にそうで、「キャット、やっと旦那の呪縛から解放されたね!!」と嬉しくなりました。
そこまでの恨みが蓄積されていたのが怖いですが。2人の出会いとか、ちょっと見たかったですね。
そして、最後の決戦…
逆行チームと現行チームと、部隊をわけた対戦は、興奮をピークに持っていかれました。
どちらのチームの視点も見られるんですよね。
このシーンもCGなしって…すごすぎますよ。
あと…決着がついたあと、物語の最後には、うるっときました。
ニールの雇い主が、未来の主人公なんですもん。ニールは逆行で、未来から来ていたとそこで分かり、主人公を庇って死ぬことをわかった上で、最後の決着するシーンまで戻るんですよね…
ニールの主人公への信頼と思いが強すぎて、未来で2人がどんな仲だったのか、みたかったです。想像して憶測するくらいの情報はあるけれど、明確に説明する言葉や映像がないんですもん。そこがまた良いのですが、2人の関係が好きだから見たかった…!
ニールについて
色んな方の感想などを観ていたら目にしたのが、ニールは、キャットの息子のマックスなのではないか?というもの。
逆行すると、逆行する本人の年齢が進むのか戻るのか、作中では描かれてないようなので、正確にはわかりませんが…
個人的には、逆行世界では傷が治らないようなので(時間の流れが未来に向かっていないので、体が治癒できないようです)、年齢も、逆行世界では加齢することはないのかなと思います。むしろ、年齢が戻りそうな予感がします…
そう考えると、年齢的に、マックスがニールであることは微妙な説かなぁと。
主人公に出会うずいぶん前に戻って、時間の流れを過去→未来にして、出会うまで年を重ねることは可能ではありますが…。
あとは、キャットの性格上、旦那や逆行の話はきっとマックスにしないかな、と。
主人公のことは、恩人だ、程度に話しそうですし、キャットの電話での報告をもとに彼女を逆行使ってこれからも助けていくはずなので、確かにそのなかで、大きくなったマックスといつか会うかもですが…
義理堅く誠実な主人公です、今回巻き込んでしまった女性の息子を、自分のために死ぬとわかっていて、戦いに巻き込むことはしないのではないかと思います。
マックスが素性をかくして近づいた可能性もありますが、個人的には、ニールは、きっと誰でもなくニールで、未来のどこかで主人公と出会って友達になって、仕事の相棒にもなって(主人公がTENETを作るために探すのかもですね)、また、過去の主人公を助けてくれるんだと思います。
深く考えれば考えるほど、ニールの最後の素敵なセリフや笑顔を思い出して、書きながら泣きそうになってきました。笑
この映像は、説明をしすぎないことで、観ている人に考える余地を与えてくれるから、観終わったあとも映画の世界が、それぞれの中で続いていくんですよね。
インセプションも、私は映画館で観たので、ずいぶん前に、一度だけしか観ていませんが、最後の夢か現実かわからずに終わるシーンを、鮮明に覚えています。
今回の作品も、この先ずっと私の頭の中に焼き付くんだろうな、と観終わったあと感じました。
ただ、まだ全てを理解できたわけではないので、あと1回は観ようと思います!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
パンフレット↓ 映画の説明多いです!
YouTubも投稿しています↓↓
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